卒業論文口述試験

が今日ありました。
それはなんじゃらほい?っていう人の為に説明を簡単にしますと、
要は自分の書いた論文に対しての教授陣からのツッコミ大会です。


何を聞かれるのか、ハラハラドキドキホトハラドキドキ(謎でした^^;;


とりあえず教授からは「よくまとめられてる」という評価は貰いました。
しかし、ページ設定の際にミスがあって字数が大幅に足りなかったという大失態も指摘されてしまったり…
まぁ、卒業はこれで間違いないと思われます。


というわけで僕の卒論の内容(要約版)を載っけてみたりww(ま、隠すけどw)

卒論論文
山口県県央部の市町村合併

はじめに
 現在、市町村合併が盛んに行われている。これは地方分権社会の到来により、行政運営の中心を地方が担うため、地方行政のあらゆる能力を向上させるために、政府が合併を促進しているためである。
 本稿では中核市を目指す合併であり、市街地が分散している地域の大規模広域合併であり、また筆者の出身地である山口県県央部を取り上げる。


第Ⅰ章 山口県県央部のすがた
 山口県県央部とは、山口県のほぼ中央に位置し、県庁所在地である山口市を筆頭に、防府市吉敷郡秋穂町、同郡阿知須町、同郡小郡町佐波郡徳地町の2市4町を指す。地理的にも行政的にも山口県の中心である。なお、山口市の全域は吉敷郡の町村、防府市のほぼ全域は佐波郡の町村の合併によって市制施行している。


第Ⅱ章 県央合併の意義
 県央部の総人口は30.6万人であり、中核市の要件を満たすことになる。
山口県にとって中核市は長年の重要課題であり、これを実現すれば、県内全体に大きな波及効果を及ぼすことができる都市を形成できる。
 県央部は文字通り県の中央にあり、なおかつ山口市は県庁所在地である。この地に中核市を持つことによって、県全体の発展も視野に入れている。


第Ⅲ章 県央合併の問題点
第1節 既存都市の市街地の規模
 県央部には人口集中地区(DID地区)が山口市防府市小郡町の3ヶ所に点在している。これらは全て独立した市街地であり、それらは互いに接してはいない。
なお、山口市のDID地区の人口は7.4万人で全人口の約52.7%である。防府市のそれは7.1万人で全人口の約60%。小郡町は1.6万人で全人口の68.6%を占めている。DID地区の人口総数では山口市防府市小郡町の順であるが、人口割合の点から見れば逆になっている。


第2節 都市間相互の距離的問題
 新市の総面積は918.82k㎡でとても広大である。しかも前節のようにDID地区は分散しているため、距離的問題が発生する。
 山口市防府市は、およそ15km離れている。両者を結ぶのは国道262号線であるが、その市境は佐波山トンネルによって隔てられている。
 山口市小郡町の相互距離はおよそ5kmであり、地形的にも障壁はないが市街地の連続性は見られない。
 防府市小郡町の相互距離はおよそ15kmであり、多少の起伏は見られるが地形的隔たりはない。しかしながら市街地の連続性は全くない。


第3節 都市相互間の結び付き
 歴史的には、県央部は明治22年の市町村制開始の際に吉敷郡佐波郡の2郡に分かれた。このとき郡庁は吉敷郡が現在の山口市の上宇野令に、佐波郡が現在の防府市三田尻に置かれた。両群はそれぞれ椹野川水系と佐波川水系であり、地理的繋がりはかなり強い。
 公的機関の管轄として、警察署管轄は山口署、防府署、小郡署の3署が、消防署管轄は山口市消防本部、防府市消防本部、宇部市消防本部の3署が、
JAはJA山口中央、JA防府とくぢ、JA山口宇部の3所が県央部の市町の管轄を持っている。なお宇部地区の管轄に入っているのは阿知須町であり、阿知須町宇部地域との結びつきが強いことが伺える。
 通勤・通学圏に目を向けると、山口市防府市は市内通勤・通学者の割合が高い。これは市内に十分な就業・就学地が存在しているためである。小郡町山口市の通勤・通学圏内であり、秋穂町山口市防府市両方の通勤・通学圏内、徳地町防府市の通勤・通学圏内、阿知須町山口市の通勤・通学圏内であるが、宇部市への通勤・通学者の方が多い。


第4節 新市の名称及び新市の事務所の位置
 県央部には、県庁所在地である「山口市」、交通の便が比較的よく、また歴史的に言えば周防国国府が存在していた「防府市」、交通の要衝で物流の拠点でもある「小郡町」がそれぞれ存在しているために新市における市役所の位置をどこに置くかという問題、並びに新市の名称をどうするかという問題が起こった。合併協議会でもこの2つの問題は別途、小委員会を設けるなど慎重な対応を見せた。
 新市の名称は一般公募等も考慮に入れ、小委員会が選定した候補から協議会が最終的に「 山口市」と決定。
 新市の事務所の位置は、山口市防府市小郡町が相譲らず、調整を重ね、新市移行後は現山口市役所とするということで一致したが将来の位置で合意が得られず、再度の調整も叶わず、結果的に協議会自体の休止となった。


第Ⅳ章 結論
 山口県県央部の合併は中核市を目指すための合併という大義名分があるが、その総面積918.82k㎡と言うのは中核市としては広すぎる。こんな地域が合併し、数字上で中核市の権利を得たと言っても都市としてのイメージは全く湧かない。また、そもそも中核市自体に大きなメリットがあるかと言うと、そうでもない。いわば市に「ハク」が付く程度なのである。
 山口県の県央合併は最終的に防府市の離脱で単独市制継続、その他の1市4町での合併ということになった。しかしながら合併協議会はあくまで休止であり、将来的な合併の可能性が消えたわけではない。だが、単純な足し算の合併で中核市を目指すより、今の市域での成長を探り、市を成長させ、中核市を目指すのは不可能ではない。単純な足し算の合併では成長は難しいと考える。